中川昭一財務大臣が漢字を読み間違えた!?
「おいおい、麻生側なら取り上げないだろ普通。」
「いやいや、今回は”検証”ですな。中川昭一が1月28日、渦中を”うずちゅう”と読んだわけだが、”紛乱した情況の中”という意味は日本でしか使われないため湯桶読みが出来るかどうかを検証するのだ。」
「ほう。」
「例えば”空手”はなんと読む?」
「”からて”だな。これは熟語も日本生まれなんだからさ・・・。」
「いや、日本生まれではない。”くうしゅ”という読みも存在する。」
空手(くうしゅ)
意味:何も持っていないこと。
「へえ、だったらこの熟語が”そらで”という読みを持っているかどうかだな。」
「且つその”そらで”が日本のみの用法かどうかを調べればよい。」
「広辞苑で調べてみた。あった!」
空手(そらで)
[国]
意味:年老いて自然に起こる手の痛み。
「漢字源によれば、この”そらで”も日本でしか使われていない。」
「即ち、渦中は(うずちゅう)とも読めるわけだ。厳密には日本が作った熟語は湯桶読み・重箱読みが可能だが、中国由来の熟語は不可能。そう考えれば、渦中(うずちゅう)も不可ではない。まあこう読む人なんて多分居ないが。」
「検証結果は”読める”か。これは素晴しい釣り針だ。」
「マスコミが引っかかったら面白い・・・。」
では、次の検証
石井一議員も漢字を読み間違えた!?
「へ?」
「石井議員も執拗を”しゅうよう”と読んでいる。マスコミは誰も突っ込まなかったが、前書いた漢字テストの頃だったかその前だったか、こう読んでいた。では、検証しよう。」
「広辞苑では”しゅうよう”では執拗が出てこないな。」
「では、漢字源で執拗が日本独自の物か調べてみよう。」
執拗(しつよう・しつおう)
意味
1:何処までも自分の考え方を押し通そうとすること。
2:煩くまとわりついてしつこい。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・、無い。」
「あれ、[国]が無いけど。」
「[国]が無い? ならこの熟語は中国由来の熟語だ。即ち、執拗の読みは”しつよう・しつおう”でなければならない。」
「あ~あ、石井議員の読み間違いは完全にアウトか。」
「アウトです。」
※時間あわせの為今回の講義は無しです(1月27日)
(1月28日分は午後8時の更新です。)
265時間目模範解答
漢検一級配当読み
Ⅰ 黜陟・・・ちゅっちょく
意味:功無き者を退け、功あるものを登用すること。
「役立たずは去れ。ッてことだな。」
「こ、個人を採点してはいけませんよ!?」
「いや、それとこれとは違うでしょ。」
Ⅱ 諠鬧・・・けんとう、けんどう
意味:騒がしくてにぎやかであること。
※広辞苑には「けんとう」・漢字源最新版では「けんどう」
Ⅲ 羈まる・・・とりし-まる
四字熟語
Ⅰ 蒟蒻問答・・・こんにゃくもんどう
意味:的外れで頓珍漢な問答や回答。
「例えば、麻生さんと小沢さんのこの対話と似てますね。」
麻生さんと小沢さんは夕飯を一緒に食べることにした(党首討論)。
そして二人は炒飯(二次補正予算案)を食べることにした。
小沢「今日は外食しないといったんだから炒飯を作れ。」
麻生「じゃあ先ずご飯を炊かないと・・・。」
小沢「何故ご飯を炊くんだ!?そんな暇があったら炒飯を作れよ。」
麻生「ご飯を炊かないと炒飯作れないよ。お米研いだだけだし。」
小沢「そんなことは聞いていない。今すぐ炒飯を作れないのか。」
麻生「(ご飯を炊かないと炒飯は作れないので)今すぐには出来ない。」
小沢「外食やめたんだぞ!直ぐに作るってのが筋ではないか!」
麻生「お米を研ぐ!ご飯を炊く!炒飯を作る!なの、わかる?三・段・階。わかる?」
小沢「兎に角、直ぐ炒飯を作れ!」
ソース:日本前向新聞
「ほうほう、これは面白いたとえだ。」
「そりゃ、ご飯を炊く(一次補正予算可決)作業をしないとできないわ。」
Ⅱ 万目睚眥・・・ばんもくがいさい、まんもくがいさい
意味:沢山の人に睨まれること。
Ⅲ 波瀾万丈・・・はらんばんじょう
意味:物事の変化が非常の激しいこと。
当て字・熟字訓
Ⅰ 臭牡丹樹・・・くさぎ
Ⅱ 鼠李・・・くろうめもどき
Ⅲ 蚊母鳥・・・よたか
FINAL
法蠡貝・・・ほらがい
確認問題~一級特訓~
(1) 櫟る・・・こす-る
(2) 搤える・・・おさ-える
(3) 悁る・・・いか-る、あせ-る
(4) 叟り・・・としよ-り
(5) 啻・・・ただ
(6) 剿ぼす・・・ほろ-ぼす
(7) 圄える・・・とら-える
(8) 嘖む・・・さいな-む
(9) 塋・・・はか、つか
(10) 捫す・・・ひねりつぶ-す
他教科クイズ~化学~
(1) 合金を塩酸に溶かすとFe2+とCr3+を生じる。
NaOHを十分に加えると、Fe2+はFe(OH)2となる。これにH2O2を加えると酸化する。
Fe(OH)3
(2) Fe(OH)3を強熱すると脱水してFe2O3となる。
Fe2O3の物質量は0.12/160 = 7.5×10-4mol、合金の鉄は7.5×10-4×2 = 1.5×10-3mol
Crの物質量は 0.10 - 56×1.5×10^-3/52 = 3.07×10-4mol
Fe:Cr = 1:0.20
(3) Cr3+はCr(OH)3となって沈殿する。Cr(OH)3は両性水酸化物であり、過剰のNaOHに[Cr(OH)4]-となって溶解する。
これにH2O2を加えると[Cr(OH)4]-は酸化されてクロム酸イオン:CrO42-となる。
(4) クロム酸イオンの水溶液を酸性にすると、赤橙色のニクロム酸イオン:Cr2O7-2が生成する。
(5) H2O2を分解しなかったとき、酸性にすると二クロム酸イオンは還元されてCr3+となる。
Cr2O7-2+ 14H++ 6e- → 2Cr3+ + 7H2O ・・・A
H2O2 → O2 + 2H+ + 2e- ・・・B
A式+B式×3
Cr2O72- + 8H++ 3H2O2 → 2Cr3+ + 7H2O + 3O2
「簡単な問題ですね。」
「こんな問題で躓くようじゃ、受験生失格だろ。」