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3454時間目 ~総合問題~

次の漢字の読みを記せ。

レベルⅠ

Ⅰ 銭独楽のよう

Ⅱ 肝が潰れる

Ⅲ 忘恩

Ⅳ 寸誠

レベルⅡ

Ⅰ 焼炙

Ⅱ 檀那寺

Ⅲ 旺足

Ⅳ 長江天塹

レベルⅢ

Ⅰ 熒聴

Ⅱ 昒怳

Ⅲ 宮纈

Ⅳ 又哭

特別問題A~雑学~

次の設問に答えなさい。

(1) 「思わぬ実力者」のことを、敵の不意を突くために隠れて待つ兵士の例えて漢字二文字で何というでしょう?
(2) 徽軫灯籠などの見所がある、日本三名園にも数えられる金沢市の庭園は何でしょう?
(3) 分解して読んだ「一ノ貝」という別名もある、あたま、やかお、といった漢字の部首は何でしょう?
(4) アニメキャラの担当声優を意味する「CV」とは、何という和製英語の略でしょう?
(5) 菅(すが)内閣において、一番初めに成立した法案は何でしょう?

特別問題B~数学~

次の(条件)が成り立つような実数aの範囲を求めよ。
(条件) 1/3<x<2を満たすすべての実数xに対して3x^2-ax+1>0が成り立つ。 
[学習院大]

特別問題C~国語~

次の漢文を読み、次の各問いに答えよ。

楚人和氏得玉璞楚山中,奉而獻之厲王,厲王使玉人相之,玉人曰:「石也。」王以和為誑,而刖其左足。及厲王薨,武王即位,和又奉其璞而獻之武王,武王使玉人相之,又曰「石也」,王又以和為誑,而刖其右足。武王薨,文王即位,和乃抱其璞而哭於楚山之下,三日三夜,泣盡而繼之以血。王聞之,使人問其故,曰:「天下之刖者多矣,子奚哭之悲也?」和曰:「吾非悲刖也,悲夫寶玉而題之以石,貞士而名之以誑,此吾所以悲也。」王乃使玉人理其璞而得寶焉,遂命曰:「和氏之璧。」

夫珠玉人主之所急也,和雖獻璞而未美,未為主之害也,然猶兩足斬而寶乃論,論寶若此其難也。今人主之於法術也,未必和璧之急也,而禁群臣士民之私邪;然則有道者之不僇也,特帝王之璞未獻耳。主用術則大臣不得擅斷,近習不敢賣重;官行法則浮萌趨於耕農,而游士危於戰陳。則法術者乃群臣士民之所禍也。人主非能倍大臣之議,越民萌之誹,獨周乎道言也。則法術之士雖至死亡,道必不論矣。

昔者吳起教楚悼王以楚國之俗曰:「大臣太重,封君太眾,若此則上偪主而下虐民,此貧國弱兵之道也。不如使封君之子孫三世而收爵祿,絕滅百吏之祿秩,損不急之枝官,以奉選練之士。」悼王行之期年而薨矣,吳起枝解於楚。商君教秦孝公以連什伍,設告坐之過,燔詩書而明法令,塞私門之請而遂公家之勞,禁游宦之民而顯耕戰之士。孝公行之,主以尊安,國以富強,八年而薨,商君車裂於秦。楚不用吳起而削亂,秦行商君法而富強,二子之言也已當矣,然而枝解吳起而車裂商君者何也?大臣苦法而細民惡治也。當今之世,大臣貪重,細民安亂,甚於秦、楚之俗,而人主無悼王、孝公之聽,則法術之士,安能蒙二子之危也而明己之法術哉!此世所以亂無霸王也。

(1) 段落1より、これは何という四字熟語(または故事成語)の元ネタか。
(2) この主人公(和)が、玉璞が認められずして(怒りに触れて)罰せられたことは何か。
(3) この玉璞を名宝と認めた王の名は何か。


3454時間目模範解答

レベルⅠ

Ⅰ 銭独楽のよう・・・ぜにごま(のよう)
意味:やかましくなりたてるさまを言う。

Ⅱ 肝が潰れる・・・きも(が)つぶ(れる)
意味:酷くびっくりする。ひどく驚く。

Ⅲ 忘恩・・・ぼうおん
意味:人から受けた恩を忘れる。

Ⅳ 寸誠・・・すんせい
意味:わずかばかりのまこと。自分の真心の謙称。

レベルⅡ

Ⅰ 焼炙・・・しょうしゃ
意味:やきあぶること。

Ⅱ 檀那寺・・・だんなでら
意味:自分の家が帰依して檀寺となっている寺。

Ⅲ 旺足・・・おうそく
意味:物の十分足りること。

Ⅳ 長江天塹・・・ちょうこうてんざん
意味:長江は天然の塹壕だということ。

レベルⅢ

Ⅰ 熒聴・・・けいちょう
意味:話を聞いて混乱する。話を聞いて惑わされる。

Ⅱ 昒怳・・・こつきょう
意味:ぼんやりする。

Ⅲ 宮纈・・・きゅうけつ
意味:宮廷で行われている絞り染め。

Ⅳ 又哭・・・ゆうこく
意味:二日目の哭泣。

特別問題A~雑学~

(1) 伏兵
(2) 兼六園
(3) おおがい
(4) キャラクターボイス
(5) 予防接種および検疫法の一部を改正する法律案

特別問題B~数学~

3x2-ax+1=0・・・①、①の判別式D=a2-12=0のとき、a=±2√3となり、a=2√3のとき、①の重解x=a/6=√3/3より1/3<x<2を満たす。
3x2-ax+1>0は3x2+1>axと書けて、曲線y=3x2+1が1/3<x<2においてy=axの上方にある条件を求め、
a<2√3

特別問題C~国語~

(1) 和氏の璧
(2) 一人の王に片足を足きりにされ、もう一人の王にも残りの足を足きりにされる。
(3) 文王

[読み下し文]
楚の人和氏、玉璞を楚山の中に得、奉じて之を厲王に獻ず。厲王、玉人をして之を相せしむ。玉人曰く、「石なり。」王、和を以て誑くと為して、其の左足を刖る。厲王薨じて、武王位に即くに及び、和又た其の璞を奉じて之を武王に獻ず。
武王、玉人をして之を相せしむ。又た曰く、「石なり。」王又た和を以て誑くと為して、其の右足を刖る。武王薨じ、文王位に即く。和乃ち其の璞をきて楚山の下に哭す。三日三夜、泣盡きて之に繼ぐに血を以てす。王之を聞き、人をして其の故を問わしめて、曰く、「天下の刖者は多し。子奚ぞ哭することの悲しきや。」和曰く、「吾、刖らるるを悲しむに非ざるなり。夫の寶玉にして之に題するに石を以てし、貞士にして之に名づくるに誑くを以てするを悲しむ。此れ吾が悲しむ所以なり。」王乃ち玉人をして其の璞を理めしめて、寶を得たり。遂に命づけて和氏の璧と曰う。
夫れ珠玉は人主の急とする所なり。和、璞を獻じて未だ美ならずと雖も、未だ王の害と為らざるなり。然れども猶ほ兩足斬られて、而して寶乃ち論ぜらる。寶を論ずること此の若く其れ難きなり。今、人主の法術に於けるや、未だ必ずしも和璧のごとく急にして、群臣士民の私邪を禁ぜず。然らば則ち有道者の僇せられざるや、特帝王の璞未だ獻ぜられざるのみ。主、術を用うれば則ち大臣、斷を擅にするを得ず、近習、敢て重を賣らざらん。官、法を行えば、則ち浮萌は耕農に趨き、而して游士は戰陳に危うからん。則ち法術なる者は乃ち群臣士民の禍とする所なり。人主、能く大臣の議に倍き、民萌の誹を越え、獨り道言に周するに非ずんば、則ち法術の士、死亡に至ると雖も、道必ず論ぜられざらん。
昔者、呉起、楚の悼王に教うるに楚國の俗を以てして、曰く、「大臣太だ重く、封君太だ衆し。此の若くなれば、則ち上は主に偪りて下は民を虐ぐ。此れ國を貧しくし兵を弱くするの道なり。封君の子孫をして三世にして爵祿を収め、百吏の祿秩を絶滅し、不急の枝官を損し、以て選練の士に奉ぜしむるに如かず。」悼王之を行うも、期年にして薨じ、呉起、楚に枝解せらる。商君は秦の孝公に教えて、以て什伍を連ねて、告坐の過を設け,詩書を燔きて法令を明らかにし、私門の請を塞いで、公家の勞を遂げ、游宦の民を禁じて、耕戰の士を顯わす。孝公之を行い、主は以て尊安し、國は以て富強なるも、八年にして薨じ、商君、秦に車裂せらる。
楚、呉起を用いずして削亂し、秦、商君の法を行いて富強なり。二子の言なるや已に當れり。然り而して呉起を枝解して商君を車裂する者は何ぞや。大臣は法に苦しみて、細民は治を惡めばなり。今の世に當りて、大臣は重を貪ぼり、細民は亂に安んずること、秦・楚の俗より甚だし。而して人主、悼王・孝公の聽無ければ、則ち法術の士、安んぞ能く二子の危うきを蒙して、己の法術を明らかにせんや。此れ世の亂れて霸王の無き所以なり。

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3455時間目 ~総合問題~

3453時間目 ~漢検一級~