1996時間目 ~漢検一級~
次の問いに答えよ。
漢検一級配当読み
次の漢字の読みを記せ。
Ⅰ 檣竿
Ⅱ 蚤済
Ⅲ 蚩鄙
Ⅳ 耨耕
四字熟語・諺
次の四字熟語・諺の読みと意味を記せ。
Ⅰ 烝烝として乂めて姦に格らしめる
Ⅱ 時務を識るは俊傑に在り
Ⅲ 彫虫篆刻
当て字・熟字訓
次の当て字・熟字訓の読みを記せ。
Ⅰ 省沽油
Ⅱ 紅娘
Ⅲ 赤檮
特別問題A~英語~
次の各英文の空所に入れるのに最も適当なものを①~④から選べ。
(1) He is an Olympic medalist. ( ) wonder his son is so excellent in sports. [慶應大]
① In ② It's ③ No ④ Of
(2) To my disappointment, the result fell short ( ) my expectation. [中央大]
① in ② into ③ of ④ off
(3) Betty cannot ( ) any secret to herself for a long time. [南山大]
① make ② keep ③ take ④ retain
次の下線部と同じ意味のものを①~④から選べ。
(4) The car stopped in front of the bank. [立教大]
① held up ② pulled up ③ set up ④ stood up
(5) Vincent Van Gogh was completely absorbed in his work. [学習院大]
① anxious ② disturbed ③ engaged ④ successful
特別問題B~高校数学~
n,kは自然数でk≦nとする。穴のあいた2k個の白玉と2n-2k個の黒玉のひもを通して輪を作る。このとき適当な2箇所でひもを切ってn個ずつの2組に分け、どちらの組も白玉k個、黒玉n-k個からなるようにできることを示せ。 [京都大]
1996時間目模範解答
漢検一級配当読み
Ⅰ 檣竿・・・しょうかん
意味:ほばしら。船にたてて帆を掲げる柱。
Ⅱ 蚤済・・・そうせい
意味:物事がはやくできあがる。
Ⅲ 蚩鄙・・・しひ
意味:みっともない。文章・人格などが、おろかでいやしい。
Ⅳ 耨耕・・・どうこう
意味:土を砕いて雑草をとり、耕す。
四字熟語・諺
Ⅰ 烝烝として乂めて姦に格らしめる・・・じょうじょう(として)おさ(めて)かん(に)いた(らしめる)
意味:舜が自分の頑固な父母に対してみずから尽くした孝の道。
Ⅱ 時務を識るは俊傑に在り・・・じむ(を)し(るは)しゅんけつ(に)あ(り)
意味:時勢の急務を知ることは、俊傑の士でなければ不可能である。
Ⅲ 彫虫篆刻・・・ちょうちゅうてんこく
意味:取るに足りない小細工。
当て字・熟字訓
Ⅰ 省沽油・・・みつばうつぎ[植]
ミツバウツギ科の落葉低木。
Ⅱ 紅娘・・・てんとうむし[虫]
甲虫目テントウムシ科の昆虫。
Ⅲ 赤檮・・・いちい[植]
イチイ科の常緑高木。
特別問題A~英語~
次の各英文の空所に入れるのに最も適当なものを①~④から選べ。
(1) ③ <no wonder 「~なのは少しも不思議でない」>
訳:彼はオリンピックのメダリストだ。だから彼の息子がスポーツにおいてすぐれているのは少しも不思議でない。
(2) ③ <fall [come] short of A 「Aに達しない」>
訳:私が失望したことには、その結果は私の期待に達しなかった。
(3) ② <keep A to oneself 「Aを人に話さないでおく」>
訳:ベティは長い間秘密を人に話さないでいることができない。
(4) ② <pool up 「(車が)止まる」>
訳:その車は銀行の前で止まった。
(5) ③ <be absorbed in A 「Aに没頭している」>
訳:ヴィンセント・ヴァン・ゴッホは自分の作品に完全に没頭していた。
特別問題B~高校数学~
円周を時計回りに2n等分する点をPi(i=1,2,…,2n)とし、これらの点の上に白玉と黒玉を配置する。また、点PjからPj+n-1(j=1,2,…,n+1)にある白玉の個数をf(j)とする。このとき、玉の任意の配置に対してf(j)=kとなるjが存在する・・・①ことを示せばよい。f(1)+f(n+1)=2k・・・②に注意する。
(i) f(1)=kのとき、①を満たすのはj=1で、この時は確かに存在する。
(ii) f(1)<kのとき、②からf(n+1)>kであり、数列{f(j)}(j=1,2,3,…,n,n+1)の隣接する2項には「f(j+1)=f(j)±1」のいずれかの関係が成り立つので①を満たすj(2≦j≦n)が存在する。
(iii) f(1)>kのとき、②からf(k+1)<kだから、(ii)と同様にして①を満たすjが存在する。
よって、題意は示された。 ■